今話題のChatGPTとは?営業活動で任せられるタスクも紹介
近年、人工知能(AI)の進化が飛躍的に進んでいますが、その中でも特に注目を集めているのが「ChatGPT」です。
このAIチャットボットは、非常に自然な会話ができることで知られ、その人気は急速に拡大しています。驚くべきことに、サービス開始からわずか2か月で1億ユーザーを突破したほどで、APIの提供もあり、既存のサービスやアプリケーションに簡単に組み込むことが可能です。
そこで本記事では、今後も発展が見込まれるChatGPTについて、その特性や用途、営業活動において任せられるタスクなどについて解説していきます。これからChatGPTを使いたいと考えている方、すでに使用しているが更なる活用方法を知りたい方、AIとは何かに興味を持っている方はぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.今話題のChatGPTとは?
- 1.1.自然な会話ができるチャットサービス
- 1.2.2か月で1億ユーザー突破
- 1.3.APIを活用して他のサービスへの組み込みも可能
- 2.ChatGPTの凄い特徴5つ
- 2.1.①自然な文章表現
- 2.2.②論理的な文章構成
- 2.3.③一般知識を踏まえた回答
- 2.4.④文脈を踏まえた回答
- 2.5.⑤回答形式が柔軟
- 3.ChatGPTに任せられるタスク
- 4.ChatGPTが苦手なこと
- 5.ChatGPTは今後も発展する見込み
- 6.まとめ:ChatGPTを活かして営業活動の改善を
今話題のChatGPTとは?
ChatGPTとは、米OpenAI社が2022年11月に公開した無料のWebチャットサービスです。同社開発の大規模言語モデル(GPT-3.5/GPT-4)という自然言語処理技術を使用しており、ユーザーはテキストベースでAIと対話することが可能です。
ChatGPTは質問への応答以外に、文章の作成や要約、修正など幅広いタスクに対応しています。ここでは、ChatGPTの特徴について解説します
自然な会話ができるチャットサービス
ChatGPTは、従来のチャットサービスでは実現不可能とされてきた「人間レベルのごく自然な会話」を可能にしています。ChatGPTが使用している大規模言語モデルは、Web上の記事や書籍など、さまざまなソースから収集したデータが組み込まれています。
これらの学習データを活用することで、幅広い文法や表現、トピックに対する文脈理解が可能となり、複雑な対話を実現しているのです。ChatGPTは、その対話能力の高さからビジネスの現場だけでなく、教育現場などでも活用されています。
2か月で1億ユーザー突破
ChatGPTは2022年11月の公開以降、わずか2か月で1億人のアクティブユーザーを獲得し世界的に注目を集めました。
1億人のアクティブユーザーを獲得するのにFacebookが4年半、Instagramが2年半かかったことを考えると、ChatGPTがいかに驚異的なスピードでユーザーを獲得しているかがわかります。
同社は、2023年3月にChatGPT-3.5からさらに精度を向上させた最新モデル「ChatGPT-4」をリリースし、有料プランにて提供しています。ChatGPTは、今後ますます進化が期待されており、これに伴いユーザー数も右肩上がりに上昇する見込みです。
APIを活用して他のサービスへの組み込みも可能
ChatGPTで使用している言語モデルはAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)で公開されており、Slackなどの外部システムに組み込むことも可能です。
たとえば、SlackとChatGPTを連携させると、Slack内に表示されたチャットボットから文章の要約や作成、トピックの検索などが即時に行えるようになります。
Slackはあくまでも1つの例に過ぎませんが、実際には他のあらゆるサービスにもChatGPTが組み込まれており、連日ニュースでも取り上げられています。
ChatGPTの凄い特徴5つ
ChatGPTは、インターネットやスマートフォンと同じくらいのイノベーションであると言われていますが、なぜここまで注目を集めているのでしょうか。その理由は、会話レベルの高さだと言われています。
本章では、ChatGPTが凄いと言われている会話レベルの高さについて、以下5つの特徴をご紹介します。
- 自然な文章表現
- 論理的な文章構成
- 一般知識を踏まえた回答
- 文脈を踏まえた回答
- 解凍形式が柔軟
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
①自然な文章表現
ChatGPTの最大の特徴として挙げられるのが、「自然な文章表現」です。
これは、大規模言語モデルの成長に起因するもので、学習した知識をもとに人間が書いたかのような自然かつ流暢な文章を生成します。
ここでの自然さというのは、単に文法の自然さだけでなく、文章同士のつながりや質問へのスムーズな回答も含まれます。
②論理的な文章構成
2つ目の特徴は、論理的な文章構成です。ChatGPTは与えられた情報や質問に対し、主張や根拠が明確化された論理的な文章生成が可能です。
たとえば、「リモートワークの是非について短く論じてください」という質問に対して、ChatGPTはメリットとデメリットをそれぞれ整理し、具体的にわかりやすい文章構成で回答します。この論理的な文章構成は人間にとって理解しやすく、意見の妥当性を評価する際に役立ちます。
③一般知識を踏まえた回答
3つ目の特徴は、一般知識を踏まえた回答を生成できることです。
大規模言語モデルの学習においては膨大な書籍やWeb上のドキュメントが利用されているため、一般的に知られている知識であればそれを踏まえた回答を生成できます。
たとえば、「営業プロセスの標準化において重要なことを3つ教えてください」といった一般的な質問であれば、すでにChatGPTの知識内にあると考えられるため、正確な回答が受けられるでしょう。
④文脈を踏まえた回答
4つ目の特徴は、文脈を踏まえた回答ができるという点です。
ChatGPTは、前後の文脈を考慮し、これまでに投げかけた質問の文脈を踏まえた回答を生成できるため、ユーザーとの対話がスムーズに進行します。
これにより、1回きりの会話ではなく、対話のキャッチボールによりコミュニケーションを深めていける点がこれまでのAIと違う点だと言われています。
⑤回答形式が柔軟
5つ目の特徴は、回答形式を柔軟に指定できる点です。
ChatGPTは、テキストベースの情報だけでなくリストや表、要約などさまざまな形式で回答を生成できます。たとえば、イベントの日程表を作成して欲しい場合は「日時|場所|参加者|を表形式で」と条件付けすることで、求めている形式に合った回答を生成してくれます。
他にも、「〇〇の文章を300文字以内に要約してください」「〇〇について小学生でも理解できるレベルで説明してください」などの要件にも柔軟な対応が可能です。
ChatGPTに任せられるタスク
ChatGPTは、ドラフト生成やアイデア提案などのテキストをイチから作成するものから、文章要約や翻訳などのテキストを修正・変換することまで幅広いタスクに対応しています。
テキストを利用するさまざまな業務での活用が見込まれていますが、とくに営業活動の場面では、顧客への提案書作成やメール文書作成などで重宝されるでしょう。
ChatGPTが得意としているタスクと具体的な活用場面については、以下をご覧ください。
タスク |
営業における活用場面 |
---|---|
ドラフト生成 |
提案書・見積書の作成、メール文書作成、プレゼンテーション資料作成、営業マニュアル作成など |
アイディア提案 |
マーケティング施策の立案、営業戦略の策定など |
データ収集 |
市場調査、競合調査など |
リストアップ |
顧客リスト作成、営業タスクのリストアップなど |
壁打ち |
商談のレンsン風、営業戦略の方向性の確認・調整など |
ブレインストーミング |
販促キャンペーンやセールスプロモーションのアイディア収集など |
文章要約 |
議事録の要点まとめなど |
分類・抽出 |
問合せメールからの顧客ニーズ抽出、購買パターンの分類 |
文章の推敲 |
既存資料の改善など |
文章の翻訳 |
海外の顧客とのコミュニケーション、海外企業への提案など |
ChatGPTが苦手なこと
ChatGPTは、人が行うすべての業務を代替できるわけではありません。Webチャットサービスのなかでもとくに優秀だと言われているChatGPTですが、実はChatGPTにもできないことや苦手なことがあります。
そのうちの1つとして最もよく知られているのは、常に正確な回答を生成できるわけではないということです。
これは、ChatGPTに組み込まれている学習データが最新情報を捉えていないからです。そのため、ChatGPTがすでに学習している内容であれば、ある程度の正確性が担保されますが、学習していない範囲の内容(最近起こった出来事や正解がない事柄など)を質問すると、デタラメな情報をもっともらしく回答してくることがあります。
また、そもそも何を解くべきかといった問い立てや、出力された結果の良し悪しの最終的な判断もChatGPTが苦手としているタスクと言えます。
ChatGPTは今後も発展する見込み
苦手なタスクがあるChatGPTですが、その点を考慮しても、その他のAI技術も含めて、今後ますます発展していく見込みです。
具体的には、言語モデルの品質向上、特定の分野に特化したモデルの開発、そして複数の情報形式(画像や音声など)への対応などが期待されています。
すでに、GoogleやMetaなどの大手企業は、大規模言語モデルの開発を積極的に行っており、これに伴って従来よりも優れた言語モデルが誕生することが期待されています。
将来的には、医療や法律など特定の分野に特化した言語モデルが登場したり、テキスト以外の情報形式を理解できるようになったりと、より便利な機能が追加されていくでしょう。
まとめ:ChatGPTを活かして営業活動の改善を
ChatGPTは自然な会話が可能で、わずか2か月で1億ユーザーを突破した驚異的なサービスです。
ChatGPTは多様なタスクに対応できる能力がありますが、特定の苦手な領域もあります。今後もこのテクノロジーは進化が期待され、多くの可能性を秘めています。既に使っている方もこれから使う方も、ChatGPTの機能と可能性を最大限に活用して、営業活動の効率化に役立てていきましょう。
また、営業活動の効率化には「ナレッジワーク」の導入もご検討ください。ナレッジワークでは、営業ナレッジをスピーディーに発見・活用・共有できる仕組みを構築できます。
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